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ネイティブのような英語の発音を身につけるには

英語の読み書きができても、実際に英会話となるとお手上げという人は少なくありません。言葉を組み立てられても通じなかった、あるいは相手の言っていることが聞き取れなかったというのは、誰しもが通る道です。

ここでは、その主な原因ともなる英語の発音について取り上げたいと思います。

英語の発音が苦手

特に日本人の場合、英語の発音を苦手とする人が多い傾向にあります。なぜなら、英語には日本語にはない音がはたくさんあるからです。よくLとRの違いがこぞって取り上げられますが、それだけではなく、同じように聞こえる音でも実際には違いがあることもザラです。

英語の発音は、特に学校における英語学習のカリキュラムでは置き去りにされています。しかし、コミュニケーションの道具としての英語を運用するうえでは、発音は重要です。それに、発音が原因で英会話がうまくいかないのは、とてももったいないです。

英語がより好きになるためにも、コミュニケーション力を育むうえでも、英語の発音はしっかり練習するのが望ましいです。

発音の練習方法

英語の発音を練習するのに、決まったやり方があるわけではありません。また、ひとつのやり方をこなせば良いわけでもなく、さまざまなやり方を組み合わせて、多角的に練習するのが望ましいです。

ここでは、発音の練習方法について数例あげてみたいと思います。

市販の書籍を購入する

まず、もっとも現実的で手堅い方法としては、市販の書籍を活用することです。

今ではネット上でさまざまな知識を得られますが、ネットでは正確で体系的なコンテンツを探すのが難しいです。英語の発音に限らず、初学者のうちは、ネットに散らばっているコンテンツを拾い集めるのは得策ではありません。

その点、書籍の場合、それなりに品質が担保されているのが普通です(でたらめな内容ではない)。また、一冊の本として体系的にまとめられているので、その一冊をやりこむことを目標にすれば、モチベーションも維持しやすいです。

発音の解説書であれば、音源つきが一般的です。特に書籍を活用するうえでは、発音記号をできるだけ体得するのが望ましいです。

発音練習用の動画を使う

最近では、ありがたいことに発音の練習専用の動画コンテンツが多数配信されています。

YouTubeでも"english pronunciation"と検索すれば、たくさん出てきますので、こちらも活用できます。

ネイティブを真似る

最近では、アメリカやイギリスのドラマや映画、動画はすぐにでも視聴できます。気に入ったシーンや日常会話として使い勝手がよさそうなシーンがあれば、真似ては巻き戻すを繰り返すことで、発音を練習できます。

このとき、できるだけネイティブの口元を見て、口の形を意識的に真似します。日本語よりもけっこう派手に動くと思います。

この練習方法は効果的ですが、真似している対象が英語ネイティブかどうかは、あらかじめ確認しておいた方が良いです。ひと口に英語といっても、アメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語、ニュージーランド英語、フィリピン英語、インド英語などさまざまです。また、アメリカでは非母国語として英語を話す人もいます。おかしなアクセントやイントネーションを真似ないように、対象はあらかじめ確認しておくのが無難です。

また、慣れてきたらシャドーイングも取り入れることをおすすめします。

シャドーイングは、誰かの話をほぼ同時に真似することです。シャドーイングはラジオでやるのが適しています。

英語の歌をうたう

歌は楽しみながら発音を練習できる、うってつけの方法です。

好きな音楽であれば、苦にならず何度も練習できるし、モチベーションも維持しやすいと思います。

最近の音楽配信サービス(Amazon Music Unlimited などのサブスク)では、歌を流しながら歌詞を表示できるたりもします(歌詞を表示できる曲とできない曲があります)。

カラオケでネイティブ級の歌真似を披露することを目標とするのも良いかもしれませんね。

ネイティブと実際に会話する

英語の発音を練習するうえで最も理想的なのが、英語ネイティブと直接会話することです。これは、練習の成果を試す場にもなります。

また、相互学習のパートナーとして英語ネイティブを見つけられれば、発音のしかたを直接レクチャーしてもらいましょう。自分では発音できていると思っても、ネイティブの耳に通すと「違う」となることがよくあります。

もし、単純に学んだ発音を実践してみたいのなら、街にいる外国人に声をかけてみると良いでしょう。困っている様子であれ "May I help you?" ぐらいなら、声もかけやすいと思います。

発音を支えるのは筋肉

普段から日本語しか喋らない人の口は、日本語用の筋肉になっています。しかし、英語を発音するというのは、日本語にない音を口で作る、つまり英語用の筋肉にする必要があります。発音の練習とは口の筋トレでもあります。たくさんの練習を重ねてネイティブのように英語を喋れるようになっても、使わなければ筋肉が衰え、思うように発音できなくなります。

そのため、発音を維持するためには、毎日少しの時間でも英語を口にすることが理想的です。それこそ、英語の歌をうたうなり、ラジオをシャドーイングするなり、気負わずできることはきっとたくさんあると思います。