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中国語:授权は権利を付与する?付与される?

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権利を付与する、ときどき付与される

中国語の「授权」という言葉は、中国との国際貿易や中国語の契約書においてよく見聞きします。

基本的な意味は「権利や権限を付与する」であり、辞書にもこの意味しか載っていません。

しかし、ある場合には反対の「権利や権限を付与される」を意味する場合があり、解釈にあたって注意が必要です。

「授权人」は権利を付与する人?付与される人?

中国語の「授权」は、単語の成り立ちからも「権利や権限を付与する」と読み解くことができると思います。「授权」は、英語の"authorize"に該当し、中国との国際貿易や中国語の契約書では、必ずといっていいほど目にする言葉です。

では、「授权人」とはだれを指すのでしょうか。「授权人」は、原義に沿って解釈すれば、権利や権限を付与する人となります。英語でいうところの"authorizer"です。

しかし、「授权人」は、場合によっては反対の「権利や権限を付与される人」の意味になることもあります。つまり、慣習的に「被授权人」または「获得授权的人」を「授权人」と表現することがあります

例えば、中国語の契約書では、よく署名人欄に「授权人」とあります。契約を締結すべきは、正当な権限を有する者です。つまり、ここでの「授权人」は、契約書を締結する権限を付与された者、と解釈するのが妥当となります。訳語としては、原文の意味を反映させて「受任者」(委任を受けた者)とするか、もっとローカライズして「締結者」「代表者」「法人代表者」とするのが妥当でしょう。

「授权代表」でも同じです。権利や権限を付与する代表者、ではおかしいので、権利や権限を付与された代表者と解釈するのが自然ですね。

「授权人」を、原義の通り権利や権限を付与する者と解釈するのか、あるいは付与される者と解釈するのかは、文脈から判断することになります。

「授权」と「受权」の違いと意味

「授权」と「受权」、どちらもshouquanで声調まで同じです。まぎらわしいかもしれませんが、それぞれ漢字の意味を理解すれば、「授权」は権利や権限を付与する、「受权」は権利や権限を付与される、という原義がわかるかと思います。

では、先の契約書の例では、受任代表者とすべきところは「受权人」にすればよいと思われるかもしれませんが、中国語の契約書では通常、契約締結者を「受权人」と表現しません。

もし中国語で契約書を作成するのなら、そもそも締結者は「公司代表」(会社代表者)とする手もあります。

中国語をわかりやすく解説!

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