閉じる
カテゴリー
もっと見る:マネタイズ

マネタイズにおいてサイトは量産すべきか、ひとつを育てるべきか

広告でマネタイズされたウェブサイトの収益は、単純にPV数に比例するといえます。PV数が多ければそれだけ稼ぎも多く、PV数が少なければそれだけ少なくなります。

では、PV数が100,000のウェブサイトで期待できる収益がPV数10,000のウェブサイト×10で期待できる収益とイコールかというと、実はそんなことはありません。

目次

100,000PVの収益は10,000PVの10倍以上

月100,000PVのウェブサイトと10,000PVのウェブサイト×10個を比較した場合、月100,000PVのウェブサイトの方が大きな収益をあげやすいといえます。

それは、ウェブサイトのPV数が多ければ多いほど、仲介者を使わずに、直接クライアントから広告掲載を受託したり、より多くのアフィリエイトプログラムが使用可能になるからです。

クライアントと直接取引できる

PV数が増え、ウェブサイトの認知度が向上すると、GoogleやASPなどの仲介業者(詳しくはマネタイズの基本と入門(おさらい)参照)を使わずに、クライアントから直接広告の掲載を受託できるようになります。

通常、月間PVが数千程度のウェブサイトでは、訴求力も拡散力も乏しいため、直接広告を掲載するのは難しいです。

しかし、月間PVが数万以上になり、ユーザーの性質が把握できれば(性別、年代、地域など)、クライアントに対して魅力的な提案ができるようになり、直接受諾できる可能性が高まります。

具体的には、バナーを設置して発リンクしたり、記事を書いてクライアントの商品やサービスをPRするといったことが考えられます。

また、クライアントから直接広告を受諾する場合、アドセンスと違って、広告とコンテンツを区別する必要もなく、さらには具体的にクリックを誘導することもでき、自由度が高いというメリットもあります。

PR記事を広告と明示するのも、明示しないのも(ステマまたは提灯記事ともいいます)、基本的にはクライアントと取り決めるのも、自分で決定するのも、自由です。

また、これは、既存のアドセンスやアフィリエイトと並行してできるので、収益は単純に受諾した分だけプラスになります。

クライアントを自力で探すには

GoogleやASPなどの仲介業者を省くことは、収益を大きくできる一方で、自分でクライアントを探して、交渉し、取引する手間があります。

とりわけ、サイト運営者が個人(個人事業主)であれば、責任や信用という点で、取引を敬遠されるおそれもあります。

そういう場合は、クラウドサービスを利用するのも一手です。

クラウドサービス自体も仲介サービスではあるものの、その負担は比較的軽いです。

まずは手始めに、ココナラなどの自由度が高いクラウドサービスを試してみることをおすすめします。

クラウドサービスを使用するうえで気をつけたいのが、そのほとんどが取引相手との直接取引を禁止していることです。

クラウドサービスにもよりますが、基本的に自分個人の連絡先を伝えたり、自分のウェブサイトに誘導したりすることは禁止されていて、違反が発覚すると退会処分となるかもしれません。

サイト規模が大きければASPの審査に通りやすくなる

ひとつのウェブサイトを大きく育てると、アフィリエイトプログラムの選択肢が増えます。

アフィリエイトプログラムは、基本的にウェブサイトに対して審査があり、弱小サイトでは載せられない広告というのもあります。

マネタイズの選択肢が増え、より稼げる可能性を模索できるようになるのも、大きなメリットといえます。

サイトはパーセンテージで成長する

これは、主観が入りますが、ウェブサイトはパーセンテージで成長するものだと感じています。

つまり、あるPV数を増やす対策を講じたとき、PV数が◯回増えるのではなく、既存のPV数の◯%増えるという感じです。

例えば、私が以前運営していたあるウェブサイトでは、月10,000PVの時点、月50,000PVの時点で、同じぐらいのテコ入れをしたところ、月10,000PVは10,100PVほどになる一方で、月50,000PVでは50,500PVほどになるようなことが多々ありました。

私は同じテコ入れでも、既存のPV数またはユーザー数が多い方が、その効果も大きいと判断しています。

この考え方に従うと、月10,000PVのウェブサイトを10個持つよりも、月100,000PVのウェブサイトを1個持つ方が、ウェブサイトの成長性という意味で圧倒的にメリットがあることになります。

サイトを量産するデメリット

マネタイズにおいて、直接取引の可能性があるのなら、ひとつのサイトを大きくすることにメリットがあります。

PV数の総和が同じなら、ウェブサイトは少ないほうが良いです。

ウェブサイトを量産してしまうと、ひとつひとつのコンテンツが中途半端になってしまい爆発的にPV数が増える機会がなくなる、管理が手間になる、デザインの工数が余計に増える、ドメインやサーバーやCMSのサイト運営プランを利用すればサイト維持のコストが膨らむなどのデメリットがあります。

ただ、水と油のようなコンテンツをひとつにまとめても、サイトの成長にプラスとはいえず、そのような場合にはそれぞれ別サイトにまとめた方が良いかもしれません。

フリーランス・副業・起業に関する記事

目次