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『コツコツやる人のためのAdSense攻略本』
サイトづくり

本ページは、オフィスペンぎん著『コツコツやる人のためのAdSense攻略本』の本文からの抜粋です。

マネタイズ向きのサイトをつくるためには、確実に意識しておいた方が良いことがあります。

サイトで何を取り上げるか

AdSenseによるマネタイズを意識したサイト、つまり主にPVを稼ぐのに適したサイトをつくるとき、流行っている事柄を取り上げるか、流行ってはいないけど廃れない事柄を取り上げるか、分けて考えることができます。

流行っている事柄とは、例えば、最新のエンタメやテクノロジーなどです。検索者数がとにかく多いので、爆発的なPVを期待できます。しかし、流行りには廃りがつきもので、一定時間が経過すると潮が引くようにPVも少なくなります。短期戦向けともいえます。

廃れない事柄とは、例えば、既存のノウハウやハウツーなどです。検索者数にあまり波がなく、爆発的なPVがなくても、細く長く、安定したPVを期待できます。長期戦向けともいえます。

ただ、これらはあくまで傾向であって、流行りがそのまま文化を形成して安定したPVを生み出すケースもありますし、イノベーションなどによって廃れないと思っていたことが息絶えることもあります。

例えば、私はクラシック音楽で攻めました。クラシック音楽には、もはや流行りがないので爆発的にPVが増えるようなことはありませんが、廃れることもないので、安定してPVを生んでくれます。コンテンツが増えてターゲットの全体数を実感するぐらいになると、月に1回程度の更新でも、収益を出し続けてくれます。

広告がつきやすいコンテンツを選ぶ

サイトにどのような広告が表示されるかは、扱うコンテンツに大きく依存します。

例えば、美肌について取り上げるサイトであれば、化粧品、ケア用品、サプリメント、美容施術、美容機器など、さまざまな広告が表示されることが期待できます。さらに、このような需要の高い分野の広告は、広告主間の競争も激しいので、クリック単価も高くなりやすいです。

一方で、広告が表示されにくいコンテンツというのもあります。

例えば、文学や哲学に関するコンテンツをまとめたところで、これらに関連する市場は小さいです。そのため、コンテンツに沿った広告は表示されづらく、また広告主間の競争もないので、クリック単価が低くなりやすいです。

私は、このような広告の呼びやすさを決定するコンテンツの性質について、マーケタブル(marketable)であるかどうか、と呼んでいます。マーケタブルとは、市場向きかどうか、消費があるかどうか、ということです。市場や消費のないところに、広告はありません

一般的に、金融や保険、美容、資産運用などは市場が巨大なので、十分マーケタブルといえます。ただ、この手のコンテンツを取り扱うサイトはとても多く、競争も激烈なので、もし個人でほそぼそと運営するサイトであれば、キーワードを掘り下げて、ニッチに特化した方が得策です。

なお、YMYLコンテンツ(Your Money or Your Lifeにかかわるコンテンツ)はマーケタブルである一方、ページの評価基準が厳しいので、そのあたりも加味して取り扱うコンテンツを決めるのがベターです。

We have very high Page Quality rating standards for YMYL pages because low quality YMYL pages could potentially negatively impact a person’s happiness, health, financial stability, or safety.

低品質なYMYLページは、個人の幸せ、健康、財産の安定性、安全に負の影響をもたらしかねないため、GoogleはYMYLページに対して高い品質評価基準を設けています。(著者訳)

Source: Google General Guidelines (December 5, 2019)

検討しているコンテンツがマーケタブルかどうかは、検索エンジンで関連するキーワードを検索すればわかります。検索結果ページの上部にスポンサーページがあれば、広告がある=市場がある、ということになります。例えば、「保険 おすすめ」「ローン 金利」などで検索すれば、通常はたくさんスポンサーページが表示されるはずです。

既存の作品を利用する

コンテンツをつくるとき、既存の作品を利用する手があります。

まず、キーワードとなるのがパブリックドメインです。パブリックドメインとは、著作権などの知的財産権が消滅している、あるいは発生していない状態のことです。つまり、パブリックドメインとなった作品は、他者の知的財産権を侵害することなく利用できます

例えば、先ほどもふれたとおり、私はクラシック音楽に目をつけましたが、クラシック音楽の多くはパブリックドメインの状態なので、アレンジ譜を作成して、ユニーク・コンテンツとしてサイトに掲載することができました。音楽作品であれば、JASRACのサイトで権利の状態を調べることができます。

ただ、実際に作品を使用する場合には、おおもとの作品にかかる権利以外の権利にも気をつける必要があります。例えば、著作権の他に、著作隣接権なども把握しておく必要があります。

パブリックドメインの作品の他、使用が許諾された素材を使うのも一手です。

特に個人の場合、スキルにも時間にも限りがあるので、素材の活用も選択肢に入れるのが望ましいです。中には、すべて自分でやろうと意気込む人もいますが、「餅は餅屋」の精神で、時にはできないことをその道のプロにまかせた方が、サイトづくりは成就しやすいです。

なお、素材の多くは、パブリックドメインと異なり、権利が作成元に留保されています。つまり、権利が消滅しているわけではなく、許諾された用途でしか使用できません。特にロゴやプロフィール画像は、素材で済ませてしまうと、別の用途(商品への印刷やキャラクターグッズ化など)に使えず困ることがあるので、サイトマネタイズ以外にも展開するなら、自ら権利を留保するかたちでオリジナルの画像を使う方が良いです。

画像を活用する

特に記事のようにテキストをメインコンテンツとする場合、画像を意識的に取り入れるのが望ましいです。

画像には、内容をわかりやすく伝える意図がある他、ディスプレイ広告と馴染みやすく、広告の浮き彫り感を薄める役割もあります(広告が判別できないほどに融和させるのはNGです)。

画像は、サイトスピードが遅くならないように、ウェブサービスなどを使って軽量化してからアップロードします。フラットデザインのイラストやアイコン画像などはそもそも軽いですが、それでも一度軽量化することをおすすめします。

なお、画像を使用するときは、alt属性も忘れずに記述してください。

ピラミッドの下層を狙う

特にノウハウ系のコンテンツの場合、ターゲットは既存の知識量や技能量に基づき、初心者から上級者に分けられます。経験上、ターゲットは初心者が多く、上級者が少ない、ピラミッド型の構造をしていることが多いです。

ターゲット層の構成

ノウハウ系のコンテンツをつくるとき、作成する人はそもそも詳しいので、どうしても自分基準で価値あるコンテンツ(上級者向けのコンテンツ)をつくりがちです。しかし、実際には初心者向けのコンテンツの方が、対象者が多い分、PVが稼ぎやすかったりします。

「え、こんな当たり前のことでいいの?」と思ってしまうかもしれませんが、実は当たり前のことは世間的には当たり前ではなく、収益の鉱脈であったりします。

新しいイベントに注目する

全国的なイベントは、年間を通じて一定の期間にしか検索されませんが、その時がきたら爆発的に検索され、一気にPVを稼げます。例えば、バレンタインデーやクリスマスといった楽しいイベントから、税金の支払や確定申告といった楽しくないイベントまで、さまざまです。

ただ、このようなマネタイズするのに「おいしい」コンテンツは、すでに競争が激しく、企業もガッツリ資金を投入して参戦するので、個人で新規参入するのは容易ではありません。

そのため、今までになかった新しいイベントが発生するときが狙い目になります。例えば、行政であれば、新しいイベント(新制度など)は頻繁に起きています。早いうちから検索上位を勝ち取れば、それ以降の競争に優位に立てますので、はじまりが狙い目です。

『コツコツやる人のためのAdSense攻略本』

本書の本文は本サイト上ですべて公開していますが、電子書籍版ではこの他にもサイトマネタイズに役立つコラム記事や「ざっくり一問一答」も収録しています。

目次

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