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英語の題名や見出しを大文字表記する方法

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英語の題名・見出しの大文字表記にはパターンがある

記事や書類、レポート、論文などを英語で作成するとき、題名や見出しを強調するために、あるいは装飾するために、大文字にすることがあります。しかし、実際に大文字にしてみようと思っても、どこを大文字にすべきか悩むことがあると思います。

これに関して、基本的に「こうでなくてはいけない」というルールはありません。しかし、さまざまな英語のテキストを見てまとめてみると、大文字表記はおおまかに4パターンに絞れることがわかりました。

前提として、書類作成にあたってのスタイル・ガイドがある場合にはそれに従うべきですが(大文字表記方法について指定しているスタイル・ガイドは見たことありませんが)、もし特に決まりがないのなら、以下に紹介する4つの方法のどれかで処理するのが良いと思います。

1. 先頭単語の頭文字だけ大文字にする

1つ目は、先頭単語の頭文字だけを大文字にする方法です。つまり、通常の英文と変わらずに書きます。

特にウェブ記事の題名や見出しは、このように処理することが多いようです。英国英語のBBC、米国英語のCNN、それぞれのウェブサイトを確認してみると、この方法がほとんどでした。

この場合、題名や見出しとして強調するためには、大文字化を採用せず、フォントサイズを大きくしたり、太字にしたりしています。

なお、人名や国名、固有の名称などの頭文字やアクロニム(NATOなどの頭字語)は、通常の書き方の通り、大文字にします。

例1 記事題名

What are the health benefits of coconuts?

出典:BBCウェブサイト

例2 記事題名

Ebola outbreak in DRC is over, WHO says

*DRC=Democratic Republic of the Congo:コンゴ民主共和国
*WHO=World Health Organization:世界保健機関

出典:CNNウェブサイト

2. 前置詞・冠詞・接続詞以外の頭文字を大文字にする

2つ目は、前置詞・冠詞・接続詞以外の頭文字を大文字にするパターンです。ただし、先頭単語が前置詞・冠詞・接続詞の場合には、これらの頭文字も大文字にします。

この方法について、私は当初「内容語」の頭文字は大文字にし、「機能語」の頭文字は小文字にすると考えていました。しかし、機能語にはもっぱら大文字表記される人称代名詞、be動詞、助動詞が含まれるので、この考え方は厳密には正しくないと思います。「内容語」と「機能語」の説明については、下記補足をご覧ください。

なお、この方法において、関係詞(関係代名詞・関係副詞)の立ち位置は微妙です。大文字にすることもあれば、小文字にすることもあります。どちらが正解でどちらが間違いということもないので、もはや好みの問題だと思います。個人的には、関係詞は文法的要素が強いと考えるので小文字にしています。

例1 レポート題名

Review of NASA Reponse to National Academy of Public Administration Report on Foreign National Access Management

出典:NASAウェブサイト

例2 論文題名

Ion Collection by a Conducting Sphere in a Magnetized or Drifting Collisional Plasma

出典:MIT Plasma Science and Fusion Center、DSpace@MIT

【補足】内容語・機能語とは

「内容語」とは、簡単に言うと、単独でも意味を持つ語のことです。実質語や観念語とも呼びます。例えば、名詞や動詞、形容詞はどれも内容語に該当します。

■ 内容語の例

「犬」(名詞。単独でも意味をなす → 内容語)

「寝る」(動詞。単独でも意味をなす → 内容語)

「かわいい」(形容詞。単独でも意味をなす → 内容語)

一方、「機能語」とは、単独では意味を持たない、文法的な機能しかない語のことです。日本語では助詞、助動詞などが該当します。

■ 機能語の例

「・・・が」(助詞、単独では意味をなさない → 機能語)

「・・・られる」(助動詞、単独では意味をなさない → 機能語)

英語では、前置詞、冠詞、接続詞、関係詞、助動詞、be 動詞、代名詞が機能語に該当すると言われています。

3. 全単語の頭文字を大文字にする

3つ目は、すべての単語の頭文字を大文字にする方法です。この方法の最大のメリットは、もはや迷うこともなく、それなりに強調できることでしょう。

例1 記事題名

Brazilian Drug Lord Who Used Plastic Surgery To Change Looks Arrested After 30 Years On The Run

出典:Newsweek

例2 記事題名

CNN Has The ‘Trust’ Advantage Over President Trump In A New Poll

出典:HuffPost

4. 頭文字以外も全て大文字にする

とにかく強調したい場合は、全単語・全アルファベットを大文字にすることがあります。題名や見出しの他にも、スローガンやキャッチコピー、テロップ、キャプションなど、それ自体に眼を引かせたいときに有効な方法です。

例1 ニューステロップ

BREAKING NEWS
VIOLENT SUMMIT PROTESTS
CLASHES WITH POLICE AS WORLD LEADERS MEET

出典:abc NEWS

例2:スローガン

WE EDUCATE LEADERS WHO MAKE A DIFFERENCE IN THE WORLD.

出典:Harvard Business School ウェブサイト

各パターンをどうやって使い分けるか

一般的な記事ではパターン1~3、記事やレポート、論文ではパターン1~2がよく目につきました。パターン4は、インパクトを与える方法なので、通常の記事やレポート、論文などの題名や見出しには不向きだと思います。会社等の団体では英語のキャッチコピーをつけることがありますが、この場合パターン4を使うことも考えられます。

英語の題名や見出しなどのタイトルを大文字にする方法について、4パターンにわけて解説しましたが、これらはあくまで傾向であることに注意してください。冒頭にも述べたとおり、絶対にこうしなければならないというものではなく、主観的な好みが入りやすいところでもあります。そのため、あまり難しく考える必要はありませんが、パターンは統一させた方が全体的にきれいにまとまります。

もし英語テキストの扱いに不慣れであるなら、パターン1かパターン3にしておけば扱い方が簡単なので、無難かもしれません。

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